ずいぶん時間が経ってしまいましたが、京都取材の続きをもう少し。
京都の南禅寺に行ったことがある人は多いと思いますが、
その塔頭の一つ、南禅院を知っている人は多くはないのでは?
かく言う私も南禅寺は何度も行ったことがあるのに、
南禅院については存在すら知りませんでした。
しかし現在制作中の『ぶらぶら京都with iphone』で取り上げることになり、
急遽、南禅院を拝観することになりました。
入口を入ると建物内は見学できない旨が書いてあり、
大した期待もなく庭に回ってみて、驚きました。
とにかく素晴らしい庭なのです。
南禅寺はそもそも亀山法皇の離宮を寺にして創建されたのですが、
この南禅院はその離宮の遺構だったとかで、庭は離宮当時の面影を残しています。
作庭はあの夢想国師となれば、庭の構成の巧みさ、繊細さと豪胆さを同時に感じられる完成度の高さに納得がいきます。
奥には池があり、その周囲を回ることができます。
歩くたびに目に映る風景が変化し、その全てが絵のような美しさです。
南禅院の庭、とってもお勧めです。
